サニックス杯 U-17 国際ユースサッカー

3/23〜3/27に開催された、U-17年代のチーム16チームによる大会。優勝は中国代表に競り勝った東海第五。雨風に悩まされる悪コンディションの中、後半終了間際に東海第五が得た点が決勝点。決して体格に恵まれているとは言わない東海第五は、身体を上手く使って大柄な中国代表にふんばった。3位が日本代表。ACミランのU-17も参戦していたが、中国代表に敗れた。癇癪起こしたミランの選手が中国の選手をどついてしまった。まぁ、この世代の選手は天狗になってる連中の集まりだから、そういうこともあるかなぁ…と思ったら、中国という国の頭の中はどうなってるんだろう。決勝で東海第五に負けた瞬間、選手が主審に食ってかかる。囲んでたこ殴りにする勢い。ベンチからスタッフや控え選手が飛び出していったから「ああ、スタッフは冷静だな…」と思ったものつかの間。スタッフが選手を引きはがしながら、なにやら審判団に叫んでいる。どう見ても、悪態をついているようにしか見えない。自分たちは、冷静さを失ったミランがどうなったか見たはずだ。全くみっともない。そんなに悔しいんなら、自分たちが3点くらいつっこんで勝てば良かったのに。もちろん、このことはFIFAとかAFCに報告してもらいたい。アジア大会のみっともなさを思い出してしまった。
閑話休題
おそらく南米のU-17チームが来ていたら、また変わったかもしれない。南米の選手というのは、グラウンドの悪さを本当に苦にしないサッカーをする。よく、路地裏や、ろくに手入れもしていないグラウンド、グラウンドとすら呼べない空き地でボールを蹴っているからだという話があるが、日本や欧州の有力クラブの下部組織は恵まれすぎているということかもしれない。ダイジェストばかりでコメントするところはないが、解説の幸谷さんの「この年代は、試合をこなすことが大事。出られない選手は遅れていく」という言葉が印象的だった。確かに仰るとおりだと思う。試合のやり方は、試合をするしかないから。それから、東海第五の監督の「私ら、全ては正月ですから」というようなコメントも、印象に残る。勝利に浮つかない指揮官の言葉の向こうに、それだけというように聞こえる物言いもなんだかね、と思ってしまった。(当面の目標、という意味かもしれないが、ここでそれを言っちゃあ…とも考えたのだ)かたや育成リーグをし、かたや一発トーナメントで頂点を目指す。両方あるのが望ましいが、それ以外の全ての大会がインターハイや選手権の踏み台というのもどうなんだろうなぁ。そういえば、最近読んだ雑誌で、某堀江氏は「東大に入ったと言ってよろこんでるようじゃ駄目だ」と言ったことがあったらしい。奇しくも、今の高校サッカーにぴったりとはまるところがある。そうだ。どうせ目指すなら、Jで、代表で、世界だろ?