vs オーストラリア U-23

最悪だ。何が最悪って、頼みの綱 BS は「英雄(HERO)」をやっている都合で、見るのを一番避けたい局、テレ朝の放送に頼らざるを得ない。選択肢がないってのは辛いなぁ。不幸中の幸いなのは、実況が角澤氏ではなかったこと。「角澤+松木」なんて、嫌すぎる。地獄だ。案の定、松木氏の大はしゃぎコメントが連続して、いまいち集中できなかった。あの、居酒屋でオヤジがくだまいているようなコメントと、通り一辺倒の当たり前解説はどうにかならんかな。特に、リードされて残り時間が少なくなった時間帯。長いボールを放り込め?平山しか絶対のカードがない「高さ」を、なんであえて勝負するよ?駒野ががんばって左で我慢し、達也や大久保がガンガン動いてレシーバーをしているんだから、そこへ低いボールを当てるタイミングを計るのは当たり前という気がするんだがなぁ…。松木氏の悪い癖は、若い世代の選手たちは「未熟」で「試合慣れ」していないから「判断が悪い」と勝手に判断していること。でなければ「もっと〜すべきですね」という言葉が連続して出てくるわけがないと思うんだけども。もっと選手の現場の目線を汲んだコメントが欲しいと思う。
選手コメントは後半からのもの。前半は飯を作りがてら見ていたので細かいコメントは主に後半を見てのもの。連敗だけど、ここで絶好調になっても仕方ないので、ちょうど良い中休みかも。

黒河貴矢: GK
あまり印象がなかったのだけど、バックアップとしても、先発としても十分いけるんじゃないかというレベルにあると思う。失点シーンは仕方ない。崩されすぎたし、展開が早かった。

茂庭照幸: DF
失点シーンがあまりに惜しい。他の DF も後追いになって手が出せず。他の時間帯は相変わらずの闘いぶり。ラストの時間帯で気がゆるんだのを大声で叱りとばすシーンは象徴的。この人と闘莉王がいればディフェンスラインの気がゆるむことはないだろう。

田中マルクス闘莉王: DF
相変わらずの攻撃参加でチャンスを作り、守備にも貢献する…んだけど、割とミスが多かった。もっとパスの精度、ひいてはプレーの精度が欲しい気がする。

那須大亮: DF
フル回転で攻守に踏ん張っていた。が、駒野が高いポジションを取ってからは、(日本の)左サイドを良いように使われて再三ピンチを招いてしまった。もっとピンチに対する嗅覚を発揮できるはずなので、期待したい。

徳永悠平: MF
交代でピッチを離れるまで、いつも通りの持ち味を生かしたプレーで貢献。守備にも強く、サイドを使った攻撃もまずまず。ただ、守備に手を取られて回数は非常に減ってしまったので、押し戻せるレベルを期待したい。

菊池直哉: MF
五輪代表では久々のボランチだったためか、試合に参加するのでいっぱいいっぱいというようにも見えた。とはいえ、きちっと底を締めていたのはさすが。

阿部勇樹: MF
気にし始めたときには下がってしまったので印象無し。本来の MF での出場だったのに、目が届きませんでした。すんません>阿部さん

駒野友一: MF
後半、カメラのあるサイドにずっと張り付いていたせいか、非常に良いプレーが目立った感じがする。失点してからは、攻め手を増やすためにあえて高いポジションをとり、見方がボールを奪い返すと、すぐにワイドに開いてレシーバーをしていた。縦にも突っかけ、起点にもなり、五輪代表のアウトサイドプレーメーカーが出来るのではないかというデキ。

森崎浩司: MF
ユーティリティぶりを発揮してチームに貢献。特に阿部が下がってから中盤の底に入ってきちんとこなし、器用さを披露した。もともと長いパスが上手いので、この高さからでも持ち味が消えることはないし、人にも強い。磐田の服部を彷彿とさせるレベルに来た感じがする。

高松大樹: FW
早い、デカイ、上手い、のオーストラリア DF にも臆することなく踏ん張ったが、ゴールを割ることができずに前半で交代。結果が欲しいなぁ…。

大久保嘉人: FW
A 代表でオーラをかもしているのが川口なら、五輪代表はこの大久保。「妙」とも思えるくらいの落ち着きと、視野の広さ、瞬間の判断、プレーの精度、闘う姿勢、冷静さ…。警告番長としてJリーグでにらまれているのと同一人物なのかと疑うほど、素晴らしいオーラが漂っている。体格のハンデを全く感じさせない縦横無尽ぶり。負けはしたが、P.O.M だと思う。

平山相太: FW
高松と交代で後半フル出場。まだまだ不満はあるが、大柄な選手の中でも、徐々に高さを使えるようになってきた。また、身体の入れ方も上手くなってきた。前戦で大久保らに怒られたせいか、今日のプレーは積極的にゴールを向いていた感じがした。山本監督の博打は当たったのかもしれない。

田中達也: FW
失点する前に先手を打って投入された。その後の動きは期待通り。積極的にシュートを打ち、自分を流れの中に押し込むようなプレーは「攻撃するぞ」というメッセージの現れ。ちょっと焦りすぎというか、外過ぎというシュートもあるが、前への意識の高さは失わないままで良いと思う。このレベルになると、結構慎重になりすぎることがあるが、この人は、その FW 的なエゴを失っていないのが貴重。

石川直宏: MF
失点後に投入されて走り回る。やや時間が少なかったが、その中でも自分の持ち味を出してアピール。

なーんか、中盤から後ろの選手の印象が薄いんだけど、なんでかなぁ…と考えたら、個々を見るんじゃなくて、俯瞰で見ていたからなのと、後半、手前のエリアでたくさんプレーした選手の印象が強いってのと、音声を消さずに見ていたので集中力を欠いていたのだと思う。ホント、松木氏は解説の内容を考えた方が良い。五月蠅いし、なんといっても的を射た内容が少ない。 7/30 は現地で見ることが決定しているので、また違った内容が楽しめると良いなぁ…と思う。出血したり、ぶつかったり、へばったり、大変だけど無事にアテネへ行ってくださいまし。
テレ朝に頭に来て書き損ねたので追記すると、オーストラリアは非常に良いチームでした。季節が逆転した地域から来て運動量が落ちなかったのがまず凄い。次に高い技術と局地戦での戦術理解の高さ。と、細かいことを並べるまでもなく、簡単にいえば強いチームでした、ということ。