vs タイ

32 度。 21 時になろうってのに?すごいなぁ…重慶は。そういうコンディションの中で続くアジア杯予選リーグ第 2 戦でござりまする。先発は変えず。Wining team never change. とは言いますからね…。結果は無事にめでたく決勝トーナメント進出。ジーコはまた「逆転できたのが大きい。精神的にタフになった」とか言うと思うけど、今回に限って言えば日本の方がアドバンテージ多いし、目が覚めた以外の効果はないぞー…。それではいつも通り私見バリバリえこひいきアリの選手寸評を。

川口能活:GK
途中で 1 本かぶったのを除けば、さほど危なっかしいプレーもなく。失点のシーンは前の選手(たぶん福西)が悪い。あんなにフリーで打たせちゃ駄目だろ。いくら能活でも跳ね返すのは難しい。ちょっと疲れが出てるかもしれないが、文句なし。

加地亮:MF、DF
ごめん。嫌いな訳じゃないんだども、前半 3 バックのときには全く沈黙。たった 1 本の上がりのみで蚊帳の外。もう、それ以上でもそれ以下でもなく、蚊帳の外。で、後半に 4 バックになったとたん、生き生きとプレー。この落差は何なのかと推測すると 2 つ考えられる。 1 つは、暴言承知で言うと 3 バックのシステムでのアウトサイドの動きが理解できていない。もう 1 つはジーコに「おまえは上がるな」と言われている可能性。どちらにせよ、3 バックのときは使わない方が良いんじゃないか?と思う。なんか、別人の動きだったから。

田中誠:DF
可もなく不可もなく…というよりも、全体的に流れが悪い中で奮闘。攻撃陣のへっぽこぶりのとばっちりを受け、前半で交代。この試合は正直あんまり印象がない。

宮本恒靖:DF
前半バタバタ、後半は小笠原と本山投入による前線の活性化で、なんとか持ち直す。疲れが出てきているのかなぁ…。ただ、前戦よりは全然マシになった。もしかしたら次戦は休ませてもいいかも?

中澤佑二:DF
前半は、組織ガタガタの中で一人気を吐いて攻撃参加もしていたが、持ち直せず。失点シーンでも振り回されたり、相手の FW に手こずっていたところもあった。後半になってからオフェンスが持ち直すと、ずいぶんと前へ出る機会が増えて 2 得点。横浜 F マリノスの「守って点が取れる DF 」の系譜を着々と繋ぎつつある。

三都主アレサンドロ:MF、DF
こねすぎ。前に行かなすぎ。足元番長。ボールを大事にするわけじゃなく、自分であいてを抜き去りたいだけ。に見える。ポストプレーからのつなぎでも、縦に急ぎすぎてボールを置いてきてしまったり、逆に前にぽっかり空いているところへのパスに全く反応が鈍いし、外が空いてるのに中に入ってきたり…。まぁ、やることなすこと全然噛み合わず、どうしちゃったんだ?

福西崇史:MF
実況と解説が負傷の心配をしていたくらい動きが少なく、失点シーンで寄せが甘かったのが、前半の不調ぶりを象徴していた。前半で交代かな…と思いきや、そのまま残り、後半の交代とシステム変更によって活性化。いつもの動きを取り戻し、タイを突き放す 3 点目をゲット。後半 40 分過ぎに中田浩二と交代するまで、調子を持続してお役ご免。次戦は休ませた方が…。

中村俊輔:MF
FK を沈めたのはさすが。ただ…なぁ…。小笠原が入ってくるまでタイの集中守備を振り切れないばかりか、リズムを引き出せなかったというのに不満が残る。司令塔だとかトップ下だとか、要するに絶対のコンダクターをしたいなら、そういう助けがくる前に自分でなんとかできるレベルにないとなぁ。後半は文句なし。レイトタックルにも気を遣っていたようだし、怪我をしないでなにより。

遠藤保仁:MF
結局、決定的に、試合をひっくり返すような働きはできなかったが、前半縦に長く抜け出したり、後半に中澤のアシストをしたりと、貢献度は高い。組織がガタガタの時間帯で自分から修正できるレベルを期待したい。

玉田圭司:FW
がんばりは伝わってくるんだけど…前半で退いたことからもわかるように、効果的なプレーは出来ず。前半にもチャンスはあったのだけど生かせず。使ってもらっているうちにいろいろ吸収し、脱皮しないといけない。それが選ばれた者の責任でもあるよ。結果を持ってこれることを期待したい。

鈴木隆行:FW
ミスが多い上に焦りすぎた。今日は、パスミスオフサイド番長。先制点か!と思いきやオフサイド。綺麗に抜けた!と思ったらオフサイド。動きだせているということではあるので、あとは落ち着いてしっかり結果を出すことだけ。専業 FW が少ない中で経験値があるのは貴重。なんとかして。お願いします。

小笠原満男:MF
後半から交代出場で、本山とともに見事に流れを変えてみせた。中村とポジションを変えながら、起点になってパスを回し、日本の流れを生み出す。中澤の逆転ゴールのきっかけになるミドルシュートを含めて、効果的なプレーで大きく貢献。長い間ベンチからただ試合を眺めていたわけではないことを証明してみせた。

本山雅志:FW
後半から交代出場し、小笠原とともに流れを引き戻してチームに貢献。ドリブル、パス、攻撃、守備、バランス良いプレーでタイを引っかき回す。本来のポジションではない最前列ながら、鈴木、小笠原というチームメイト、以前から代表で気心しれたメンバーが多い中でスイスイとプレー。得点に絡むプレーは無かったが、持ち味は披露した。

中田浩二:MF
顔見せだけ。評価は不可能。ただ、ジーコが代わる代わる、チャンスがあればいろいろな選手をピッチへ送ろうとしているんだろうな、というのがわかった…かもしれない。鹿島閥だから、ってことはないよな…。

という感じで、「どうしたらいいか」を考え続けて打開する方法を探り続けるとか、粘り強くプレーを続けるとかが見えてきている。一方で、まだ自分達でガタガタの組織を持ち直したり、流れを変えたりができないばかりか、早い相手、引いた相手の崩し方はあんまり変わっていない感じ。次戦はいろいろ考えることはあると思うけど…結果はさておきで選手を休ませた方がいいんじゃないのかなぁ…。