私物化するな

埼玉新聞にこんな記事(http://www.saitama-np.co.jp/news03/06/09x.htm)があると某サイトで見る。

平和も愛するサポーター「レッズ&ピース」が発足
 
 「サッカーを愛するように平和も大切にしたい」―。Jリーグ浦和レッズのサポーター有志が四日、レッズと憲法九条をともに語る団体「REDS&PEACE」(レッズ&ピース)を立ち上げた。
(以下略。全文読む方はリンク先へどうぞ)

ちょっとマテ。なんじゃこりゃ?一体全体どうなってんだ?「平和」は良いよ。「平和」というものをアピールするのは。ゴール後に、そういう類のインナーを見せたり、メッセージの書かれたTシャツを着てピッチへ入ってくることはそう珍しくないから。でも、大野勢太郎氏の「憲法第9条」をかかげるようなことは止めろ。断固反対。スポーツは国家レベルのいざこざになったら、簡単に巻き込まれてしまうのが現実だ。だから「政治とは無関係だ」というような絵空事を言うつもりはサラサラ無い。
だけど、自らそのような方向へ足を突っ込む動きをするのはいかがなことか?個人で大切に思うのは結構。啓蒙も結構。自分が正しいと思うなら、大いにやったら良い。しかし、ヒトのもの−サポーターが我らの、というのは勝手だが、間違いなくチームはチームのものだ−であり、ましてやメディア的な働きをするものに勝手に乗ってくるというのは、図々しいことこの上ない。大義名分があれば許されるものではない。
もしこれが許されるのならば、「核兵器根絶!」とか叫んでも良いことになるが、聞いた瞬間にイビツさを感じるはずだ。9 条も同レベルの話だと思う。平和を叫ぶ手段としては。「 No More War. 」とか「 Love and Peace. 」のようなメッセージなら分かる。具体的ではなく、シンプルに、世界のほとんどの人が共感できる内容だから。しかし、憲法9条が入ったとたんに無理がある。理由は簡単。それをお題として政党がにらみ合ってるから。政論になることをスポーツの場で展開して、シンプルなわけがない。ナンセンスだ。これでは、大野氏が浦和レッズ、ひいてはサッカーと、そのサポーターを利用していると思われても仕方無い。即刻、止めるべきだと思う。
このブログに気がついて賛同できる方、もしくはどこかでこの新聞記事を読んだ方は、世の中に問う意味でも、この新聞記事へのリンクを広げていってほしいと思います。埋もれさせないで話題にのせるためにも。
もちろん抗議はする。するんだけど…このヒトの事務所、電話番号しか載ってねぇな…めんどい。メールアドレスくらい載せておいてくれよん。