佑二さん(横浜Fマリノス DF)の話

NANDA?で、中西氏が中澤佑二さんにインタビューをしていたので見る。無名選手からブラジルに渡り、ヴェルディの練習生としてそのキャリアをスタートさせたという話から始まる。強豪高校やJ下部組織からアンダー世代の代表を経験するような「エリート」が多い中で、遅いデビューからとんとん拍子でレギュラーを獲得し、一気に代表まで駆け上がった珍しいタイプの選手なのは、よく知られていることだと思うが、改めて日付で追ってみると、わずか数年のうちに代表クラスの選手になったと言える。これは本当に異色な経歴ではないだろろうか。ヴェルディと契約するときは、とにかくサインと判子を押すので頭が真っ白だったらしい。「カズに憧れて」というのが意外ではあったけど、Jがスタートした頃のカズは間違いなくスーパースターだったなぁ、という懐かしい映像も見ることができて、ちょっと懐かしかった。
「謙虚で」「日々反省し」「感謝の気持ちを持つ」(だったかな)という3箇条(本人談)だというのが、いつも口をついて出てくる感謝の言葉と、仲間をねぎらい、気遣うコメントの源だった。いい漢だ、この人は。
最近のサッカーの話に移ると、間合いの取り方に自信が出てきたという。「このタイミングなら」というのを、手の内に入れたらしい。それから、来るイラン戦について話を始めると、奇しくも代表デビュー戦がイランで、ダエイらを相手に奮闘したフィルムが流れる。頭の中には、イランのアタッカーを止めるイメージができあがっているとのこと。
スーパーカップで対戦したワシントンは、中澤が久々にあしらわれた相手。やはり桁が違うようだ。このワシントンの東京V加入は、今年のW杯予選を戦う中で国内DF陣にとって、大きなアドバンテージになり得るという予想は、間違っていないようだ。
遅咲きだけど、まだ27歳。2006年ドイツ大会のピッチでは、自慢の攻守の強力さを、世界に見せつけて驚かせて欲しい。「こんなハイレベルなDFが日本にいたのか!」と。それがすごく楽しみだ。