熊さん続投らしいけど…

日本サッカー協会は、スタッフは「純血」にしたいと考えてる、という感じがする。なんでこだわるのかわからないけど。育成の巧い人って、いろいろいると思うんだけど。海外には。例えば、古い話で恐縮だが、ファルカンなんて、それまでの代表をバッサリ否定するような*1メンツを試して、見事に何人かを見出した。母国でも似たようなことをして、ロマーリオを見出したと聞いている。別にそういうすごい人でなくても良いのだけど、世代別代表なんて成長具合の個人差でいろいろと組み替えることが大事だと思う。例えば熊さんは、兵藤や苔口を気に入って使ったりしてるけど、そのポジションに、他にいい人はいないのかい?J2でも高校でも(U-20だから17歳がいたっていいよ)、人数だけはゴロゴロしてるんだし。それから、上のカテゴリに入った選手を呼び戻すのやめようよ。ドイツ見てみ?20歳そこそこの選手がコンフェデ杯に出てるよ。たくさん。そうやって、上で勝負できるやつをとっとと追い出して、下から引き上げて、競争を促して磨いていくのが、世代別代表の存在理由なんじゃないのかね。解説でおなじみの風間氏が、小学生と高校生を一緒にプレーさせるような方法で育成をしている組織を作ったという記事を読んだ。過保護な親なら卒倒しそうなやり方だが、大賛成。大けがする!なんて心配するより、利点の方がでかい。自分より遥かに巧い、早い相手に対して、どうやったら出し抜けるか、得点できるか、勝つことができるか、守り抜くことができるか、ということを学べるということだ。ただ、この試みは、風間氏がドイツでプレーしたから思いついたんではないはず。見聞きする全てのことがヒントになる。日本サッカー協会は田島氏の更迭(という厳しい言葉を使おう)から、体制の見直しを考えるときに来ている。試合を見た限りでは、彼らは決して谷間の世代ではない。与えるべきものが、適切な時期に与えられていないような印象を受けたからだ。現に、オランダに内容で完敗しながら予選リーグで唯一得点をし、ベナン、オーストラリアと渡り合って見せ、結果的に予選リーグを突破した。モロッコにだって、惨敗したわけではない。今でも采配ミスだと思っているくらいだ。そう、選手は悪くない。問題はスタッフの側、ひいては協会のやり方にあると思う。

*1:よく考えたら、ジーコと同じことやったんだな…。それまでが駄目駄目だったから誰も文句を言わず、むしろ「すごいことするなぁ」という向きも多かったけど