vs アメリカ ( BS 日テレ…?)

前半25分くらいから。もう点が入ってた。外出から帰って来てテレビをつけたら偶然行き着いた。でなかったら見逃してたぞ!頼むよ〜、もっとアピールして〜。(と言いつつ、見てないこっちが悪いのかもしれんが…)しかも、熊本っすか!?
スタメンを見てない状態で眺めていると…澤、酒井、磯崎、大谷、安藤(…右サイドバック*1)がいるのはわかるが…あとが全くわからない。大橋監督になって初めて見る試合なのだけど、上田さんの頃の面子がたくさん居ない。後で、山郷、柳田、下小鶴の負傷離脱を知ることになるのだが*2、それをおいても「ずいぶん入れ替えたなぁ」というのが第一印象。
試合が進むにつれて見えてきたのは、どうやら「個」で戦える(う)姿勢を求めているのかなぁ、ということ。上田なでしこのように、熟成さを期待しては居ないが、軽快なパスワークやムービングを駆使して「ボールを逃がしまくりつつ急所を突く」みたいな展開ではなく、「足を止めて殴り合ってる」という感じ。あの、アメリカ代表に対して。これはちょっと新鮮な驚きだった。体格さがあるので仕方ない部分はあるにせよ(アメリカの2点目は象徴的。きちっと身体を当てにいったのに、弾き飛ばされ、振り切られた)、萎えることなくモチベーションを維持し続ける様子には驚いた。まだ新しいチームだし、こういうやり方もあるなぁ。
それから、平均して技術レベルは日本の方が上だと感じた。スタメンは申し分無いし、後半から投入された荒川、丸山、宇津木、いずれも技術は高い。宇津木だけは経験不足の感が否めなかったが、荒川と丸山はさすがに堂々としたもので、迫力があった。
もう1つ驚いたのは、後半に荒川を投入した後の監督の指示「高いボールを前線に入れろ」。普通に考えると「は?低いボールだろ?」と馬鹿にしたいところだが、ぐっとこらえてもう少し考えると、2つの意図があるかもしれない、と思いつく。1つは「荒川なら互角に張り合えるからパワープレーをやれ」。もう1つは「アメリカのような大きな相手にハイボールがどれだけ通用する(しない)か体感して来い」。あと1試合アメリカと試合ができ、その後でアジア予選があるということを考えると、テストをしたのだと考えるのが良い。にしても、大胆な監督さんが後任になったものだ。ちょっと頼もしさを感じる。

結果は3−1と散々なものだが、内容は悪くない。PKは不運(この判定は酷かった。先にスライディングでボールをはじいた福元に相手FWがぶちかましてきてコケたのに…よく守っていただけに可哀想すぎる)だったし、後の2点もワンバックの「大きさ」が勝ったもので、対処方法さえ確立できれば、なんとかなるレベルだと思う(というのは希望的過ぎかな…)。久々だけど、良い試合だった。これで怪我人が戻ってくると、なかなか充実した陣容になるのではないだろうか。

余談:監督が安藤に「ロベカルになれ!」と言ったらしい。対する安藤は「右サイドなのでシシーニョのビデオをたくさん見ました」とコメントしたとか。両者のキャラクターがうかがえるエピソードだったのでメモ。

*1:あれこれ調べたら、エコパですでにやってたのねん

*2:川上はどうしたんだろ…