中田英が現役引退表明=サッカー

サッカーの日本代表MF中田英寿(29)が3日、自身のホームページ上で現役引退を表明した。同選手は「半年ほど前からこのドイツワールドカップを最後に、約10年間過ごしたプロサッカー界から引退しようと決めていた。今後プロの選手としてピッチに立つことはない」などと語った。

お疲れ様でした。こちらこそ、ありがとうございました。としか言いようがないなぁ。全てが順調だったとは言えないにしても、間違いなく日本サッカーの歴史に残る功績はあった。ペルージャ以降、クラブでは不遇の日々だったかもしれないが、各世代別代表へ選出され、考えられる限りの大舞台を経験し、たった1人、今まで日本が出場したW杯本戦の全10試合にフル出場した*1というだけでも、文句の無い経歴だ。
ほとんど驚きはない。このタイミングで代表を辞めてもおかしくないなぁ、と感じていたので、プロ選手も辞めるというのはその延長でしかないから。このタイミングを逃すと、あとはどこになるんだろう?キリのいいところでは2010年かな。Nakata.netを読む限りモチベーションの問題かもしれない。Nakata.netやTVから発信されるメッセージ群を見る限りでは、「戦力外になってもチームを探して転々とする」というのは…ちょっと考えにくかったし。

元々、サッカー選手としては異色の存在だっただけに、「サッカーだけ」という生き方を普通に当てはめる方が間違ってるという気もする。数々の言動やファッションはさておき、日本のプロアスリートで会社取締役に招聘される人なんていますかね?就任するかしないかはさておき、そういうオファーがあることを考えれば、何かの枠に収めるわけにはいかない珍しい人なのではないだろうか。そういう人がたまたまサッカーを第一としていたというだけで。

クラブではペルージャでのデビュー戦、鮮烈な挨拶代わりの2発、FKからの弾丸シュート、オーバーヘッド…。中田の才能が最も発揮されたのがこの頃だったような気もする。「チームのバランス」「チームとして」ということを口にするようになってきたあたりから、プレーが控えめになってしまったり、選手として専念できる環境を整えることを怠ると、とたんに調子を崩したり。あれこれやってるように見えて、実は不器用だったのかもしれない。

ともあれ、プロ選手・中田英寿は終了するわけだけど、これから何をしていくのかっていうのはとても興味がある。続けるかどうかわからんが、名実ともにこれでNakata.netでホストするというだけでも面白そうだ。

*1:これ間違っておりました。2002年W杯、グループリーグのチュニジア戦だけ85分で退いてます