「遅生まれ、早生まれ」のこと

数日前から各所をにぎわせている本件ですが…。10年ほど小学生を、3年ほど中学生を見た限りでは、生まれ年なんざ関係ないですな。お受験なんていう言葉が巷に定着してしばらく経ちますが、まだ「名門学校に入れておけば安泰」とか思ってる人が多いんですねぇ。名門じゃなくても充分優秀な人もいますし、名門なのにダメな人もいます。要するに、家庭でのしつけだの教育だのといった、子供と向き合う姿勢が大事。
世界に一つだけの花」とか流行ってる割には、余所の子と比べるんだよなぁ。

http://blog.drecom.jp/soratobi/archive/1205」さまで、これに絡めてユース世代の話をしていらっしゃいますが、これもまたヘンな話で。FIFAが「年」、日本が「年度」なので、早生まれ選手に注目してた、とか。
うーん。優秀な子は、そもそも普通に上のカテゴリに引き上げればいいんですよ。父兄などの目を気にしたりして、あげられない環境が問題でしょ。どこでもあるんですがね。下のカテゴリから上にあげたとき、上の年代の子がレギュラー落ちすると、落ちた子やその周囲の親がコーチに文句言うってのが…。お互いの可能性を消しちゃうことになると思うので、ミックスできるところは、そうした方がいいと思うんですよ。すごい子だと、小学校4年生で、小学校6年生より上手いってこともあるし、その逆もある。サッカーというものを習得するのに、アンバランスなカテゴリや環境でやることで、習得が遅くなってどーするよ?と。まぁ、「同年代で和気藹々とやりたい」という考えもあるんで、育成ってだけをごり押ししていいとは思いませんけどね。せっかくやるなら、後でその子が「サッカーしたい」と思ったときに困らないようにしたいと思うコーチは少なくないんですよ。
つまり。成長の早い子、遅い子、それぞれいるわけで(生まれ月に関係なく)。それぞれにあった伸ばし方をすることが大事なんですよ。で、結局は「世界に一つだけの花」に沿うのが一番だと思います。