大宮vs東京(埼スタ)

チケットが手に入ったので、埼スタへ赴く。久々に降り立った浦和美園の駅前は、きれいなロータリーが出来ていた。うん、とても駅っぽくなったね。まだ吹きっさらしの荒れ地ばっかりだけど、駅を背にして眺めるとデカイ集合住宅が、右手にはデカイAEONが出来ている。(試合の後に寄ったら、かなり充実していた。まぁ、ここがあるなら付近で住んでもいいかもしれない)

戦前の予想では、ドローか惜敗。なんかネガティブなことを言ってますけども、だって、監督が替わって「点が取れない」って聞こえてくるときは、たいてい、「守備はそこそこ整備できたけど、攻撃のオーガナイズまでは行き届いてない」ってケースが多いんだもの。前節の試合もまだ見てないので、あくまで予想。
で、内容なんだけども。まず、東京のMF、栗澤と鈴木が効いていたことが、立ち上がりの劣勢の原因。特に栗澤は、しつこいしつこい。がむしゃらに追いかけ回して、大宮の攻撃陣を前へ進ませない。こいつのせいで、大悟と佐伯が完全に消えてしまった。しかも、鈴木にボールが回ると、なぜか(なぜか…ってことはなくて、単純にポジショニングとか気の利かせ方なんだけどさ)、右の西村が1vs1でマッチアップする羽目に。これが多かった。鈴木のスピードやドリブルが1枚上なんだから仕方ないんだけど、西村はあと1枚前でやらせてあげないとかわいそうだ。前半は東京に押しまくられて、たまーにチャンスをつかんだって流れでオシマイ。珍しくゴール裏で見てるので、単純なプレーでものすごい野太い声が響いてくるのがしゃくに障るが仕方ない。勝負ってのはこういうもんだ。
後半になって位置をいじったらしく、大悟が引目になったことで、ボールが回り始める…んだけど、相変わらず左(大宮の右)からやられる。右(大宮の左)には石川がいるんだけど、こっちはだいたい2枚でマッチアップしてるのと、波戸が守備の専門家なので、意外とやられてない。ちんたらと書いてきたけど、ええ、そうなんですよ。大宮、すごい悪いわけじゃないんですわ。逆。なかなか良い。何が悪いのかっていうと…連携かなぁ。平山は消せてたし、今野にやられたって言っても、先制点だけだったし(もっとガンガンくるかと思いきや、今野は意外と底に控えてた)
というわけで、悪くない内容ながら、今野のヘッドと、福西にミスをかっさらわれた計2点で大宮が撃沈された。この試合、誰が良かったかというと、東京は土肥で大宮はレアンドロ。土肥は鬼神だったなぁ。さすが代表。「来た!」(東京にしたら「うわ!」)というシーンを2〜3回止められた。ああいうのやられると攻撃陣は嫌なんだよなー。どこに打っても入らなそうで。というわけでMOMは間違いなく土肥だと思うったんだけど、帰ってから見たスカパー!でコメントしてたエルゴラの記者、「MOMは今野ですかね」だって。うーん…どこら辺を見てたんだろうか…。
一方のレアンドロ。なかなか気が利く人っすね。片岡とのコンビで平山をほぼシャットアウトした様子を見てたのだけど、セットプレーのように「人数がイーブンもしくはそれに近い条件」では、必ず自分が気持ち悪いくらいピッタリ付き、自分が余れる場面では、片岡らに付かせて自分がカバーリングに回るという柔軟な対応。高さやスピードが突出してる選手に対するやり方としては、奇抜でもなんでもない、基本的なやり方なんだけども、それをやり続けて、潰し続けられる安定感は頼もしい限り。トニーニョの穴は埋まったと言って良いかもしれない。他の新戦力、エニウトンとアリソンも次第点か。エニウトンは連携が分厚く出来てくれば、得点源として期待できると思う。高さはないけど、ボールの受け方が良い。相手を背負っても全然ひるまないし、バランス崩さないし。アリソンは投入された時間帯や場面を見て、果敢にドリブルをする意識の高さが良かった。他の選手も悪くはなかったんだけど…。守備を安定させるためには、右から、波戸、奥野、レアンドロ、片岡、みたいなのが良いような気がする。波戸は右で攻撃も担った方がいいよー。左からあがれるんだから(エニウトンの惜しいヘディングを演出)さー。攻撃はあんまり言うこと無し。早十が左確定で、主税を右じゃなくて中で使った方がいーんでねーかなぁ…。とか、責任のない人間は思うわけだが。
開幕から連敗してるけど、この試合のような流れなら、早いところ波に乗れると思う。が、昨年J2へ戻った福岡がそういう感じであったので、我慢して、前向きにがんばってもらいたいところだ。やっぱり得点→勝利ってのがカンフル剤ですかねぇ。うーむ。