vsマレーシア(CS)

前半27分過ぎから。すでに1点入っていて、それがどういう影響を与えたかは分からないので、まぁ、平山が得点したってのは良かったんじゃないのかな、としておく。そんでもって、内容が悪かったので、個々のことというよりも、慢性的な問題点を突っついてみることにしてみる。
マレーシアは雨が降ったようで、3割くらいが田んぼみたいな状況。足場が悪くなると、必ず「日本の持ち味が出ない」というのが頭に浮かんでしまうんだけど、実際のところ全くナンセンスだよなぁ。ちゃんとした育成環境整ってる欧州でも、荒れ地みたいなところで育った南米でも、状況に応じたプレーはきちんと出来ているんだから。そういう「応用力」とか「適応力」が低いんだよな。結局。
今回も過去を踏襲するかのような苦戦ぶりを披露してくれた日本代表。一応フォローじみたことを言っておくと、それでも時間が経つにつれ、足場に慣れたようにスムースなプレーになっていったけどね。マレーシア代表にしたら「ホームだから」というのもあるんだろうけど、グッチャグチャなピッチにはずいぶんと慣れた感じでプレーしている上、ごく当たり前に、前戦へ簡単に長いボールを放り込んでくる。細かいことはしない。嫌になるくらい、くそまじめに縦をつくカウンターを繰り返す。精度は低いんだけど、これがホントに頭にくる。今更改めるでもないが、日本はこういう攻撃に弱い。競る相手やパスの軌道が高くなくても、弱い。簡単にクリアとかをミスするし。弱いんだよなぁ。ここ数年のA代表では、ハラハラすることもなく無難にこなしているからすっかり忘れてるけど、伝統と言っていいくらい浮き球に弱い。しかも、このレベルの予選だと、相手をなめてるようなディフェンスをするから、ファウルを連発して、また長いボールを蹴らせるきっかけを与えてしまう。うーん。なんで進歩がないかなぁ…?全体の流れで言えば、中盤での運びとかディフェンスの粘りはさほど悪くない。悪くないからフィニッシュまでいつもと同じようなリズムでプレイしてしまう。足元へつないでみたり、ひきつけてからの短いスクエアパスでミドルシュートを打たせようとしたりする。アイディアは悪くないんだけど、それは「良馬場*1」の場合。ぬかるみが多くてボールが止まることの方が多いんだから、浮き球を有効に使うとか、解説の風間さんが再三指摘していた通り、カウンターでの最後はスペースを使うとかすればイイのなぁ…。マレーシアの戻りは早いし、ラインも深めだから、なかなかそういうところを使うのは難しいのかもしれないけど、マレーシアは果敢にチェックにくる。ってことは、その、前にチェックに来た時にボールがつなげたら、縦に動き出すように、MFの誰かが気を遣ってないとイカンだろう。また、出す方も、後半になって水本や水野が再三狙っていたように、ナナメに、角度をつけて出さないと効果が薄い。この辺はとても当たり前すぎてもはや愚痴の範疇になってしまうんだけど…JFAの技術委員会は何をしてるんだろうか。ちゃんと過去のフィードバック、してる?
てな具合でかなり苦戦はしたし、余計なイエローカードが貯まったし、なんだかもにょもにょした内容ではあったけど、家長の個人技から、平山を諦めて投入された李が初得点できたのは良かった。FWってのは点獲るとガラっと変わることあるからね。オマケみたいに1点返されたけど、まぁ、あれだけFK与えてれば、そりゃ当たり前ですよ。失点にキリキリする前に原因を修正しないとイカンです。次は2週間後に国立だっていうから、見に行ってみましょうかねぇ。チャンスがあったら。

*1:競馬のコンディション表示ってのは便利だなぁ