4級審判講習会

かれこれ7、8年くらい前にとった資格だけど、その後更新せずに失効していたのと、住んでるところが変わったのと、相方がとるというのでその付き添いで行ってみた。
真面目に聞くと、ルールはエライ変わってますなぁ。今まで惰性で「はーん。この辺が変わったんだー」とかテキトーに流していたのがお恥ずかしいくらい。毎年、FIFAが更新した分くらいは分かっているつもりだったんだが、全文見ないとダメですね。とほほ。
内容は、午前講義、午後実技+質疑応答+筆記試験。所詮4級なので、講義といってもボールとグラウンドのサイズ、試合の運営と報告方法、主審と副審の役割、直接・間接・警告・退場そしてオフサイドという具合。まんま基本ですね。
講義内容で驚いたのが、今は綺麗なDVDがあるんで、オフサイドやファウルのケーススタディがわかりやすいのなんのって。きっとまるっきり分からなくても、これで解説されれば把握しやすいでしょう。映像に使われているのはJのチームによる試合(リーグ、カップなどいろいろ)だったのだが、千葉、浦和、G大阪、大宮、川崎、名古屋、広島、新潟、C大阪、清水、磐田、福岡が出てたかな。他にもあったと思うけど、とりあえず思い出せるのはこんなとこ。もしかしたら、データセンターのデータを生かして、珍しい場面が多い試合をピックアップしたらこんなことになったのかもしれない。まぁ、選考基準は全く分からないが、長谷部が小学生みたいなファウルスローを取られていたり、ワシントンがあからさまに相手のシャツを引っ張った後で平謝りして警告をくらうシーンなどは思わず噴いてしまうところだった。もちろん、どっちも覚えてたけど、こんなところで使われるとは努々思うまいて。
午後の実技というのは、4チームに分かれてそれぞれ講師につき、フラッグの振り方を実演させられるもの。ははぁ。確かに実際にやってみないと分からないかもなぁ。ずっとやってきたので当たり前のようになってる動きを、「はい、やってみましょう」と言われてやるのは、ちとこっぱずかしい。タイミングも計りにくいし。ボールがないところでイメージしながらやるのは難しかったです。はい。
質疑応答はホントになんでも質問の時間。その後のペーパーテストはマルバツ式の1問4点、全25問で100点満点。1個間違うと4点マイナスで、70点が合格ライン*1。不足した人は解散後補修を受けるらしい。まぁ、受講者の中には「小学生?」という感じの人もいらっしゃいましたので、何人かは補修したんだと思います。
感想としては「段取りが悪い」です。8時20分から受け付け開始、とあったのに、よく分からない説明を大声で張り上げられた後に、8時25分くらいからスタートだったし、午後の4チームに分けての実技も、いちいち4人一組を作らせてから、それをABCDに分けて、といった面倒なことをさせられ、どういう段取りでナニをするのか説明無しで「はい、じゃ、次は○○」と突然言われる始末。そもそも、4チームに分けて実技をするなら、最初の資料を配る際に、ABCDを決めて「実技の時間のクラスになります」と一言言えばそれで済むじゃん。しかも、実技の前にあったレフェリーの格好やら道具やらの説明なんて、炎天下のアスファルトに座らせてレクチャーすることじゃないでしょ…。屋内で見せてから出てってもいいと思うんだがなぁ。
そして最悪だったのが、講義室のエアコンの故障。夏休みになる理由がよーくわかるくらいの蒸し風呂。しかも、窓の外からは(自主規制)な音楽が大音量で流れ込んできて、講師の方も「審判も集中力が大事です。がんばって乗り切ってください」などという始末。日本で一番最初に、今年度版のルールブック(翻訳済み)がもらえたって、うれしくもなんともないっす。もっとのんきな機会だったはずなのに…。なんか気分的に殺伐としながら過ごしてしまった。

えー、次もこうだかは知らないけれど、テストはこんな感じでしたよー、というお話は…
・「あるケース」を状況説明している1文に対して○×で回答
・意外とビミョーな内容が多い。ペナ内のボールをGKが外からつかんだらどうだって?みたいな
・とりあえず、基本的な事柄が分かっていないと難しい。ルールブックの数字などを丸暗記しても役には立たない
・深読みはNG。素直に回答すればいいものを、勘ぐって間違いました。とほほ
・ふつーに競技者の人であれば、5問くらいは落とすでしょうけど、それで-20点なので、ボーダーは超えます。よゆーで
ってな感じです。これから受ける方にフォースの加護があらんことを。
あ、そうそう。プリントアウトして持って行く受講証、くっきりプリントした方がよいです。最下部のバーコードが読み取れなくて時間がかかってる人がいましたので。受付がバーコード読み取りってのもすごいですね。よく考えたら。

*1:はい。計算がおかしいですね。でも、こう言ったんだもの(多分)。正確に言えば、4×8=32で残り68点なので、7問まで間違えてOKということかと