インテルvsユヴェントス(CS)

イタリアダービー。ホントにこんな言い方するのか知らないけど。
Jリーグとプレミアにかまけてほとんど見てない今年のセリエ。気がついたら残り9節。げ。昨シーズンもユーヴェがB降格ってことでほとんど見なかったが、ふと見つけた再放送を見る。
全体的な感想は、このところ立て続けに見ていたプレミアより面白い。プレミアはちょっと上品すぎる気がする。激しさもあり、早さもあり、技術も戦術もアベレージで見ればプレミアの方が上なんだけど…。やっぱり「やらせない守り方を無理矢理こじ開ける」「いつでも隙を突いていく」のような油断のなさはセリエの方が上な気がする。
まずはインテル。「どーしたんだろ?」という重さが見えた。この錘は後半のマニシェの反撃ゴールまで取れないんだが、UEFACLの疲れだとすると、改めてその過酷さが伺えた。覇気はあるんだが、あと一歩が届かない感じ。ブーイングの中で動きの落ちないユーヴェに追い詰められていく様は、トップを独走するチームとは思えない出来で少し残念。ただ、相変わらず個性的な選手が多いなぁ、ということで楽しくはある。マイコンって早いなぁ…とか、イブラヒモビッチはユーヴェを出て2シーズンで完全に自分のリズム取り戻したなぁ、とか。
一方のユーヴェ。ディフェンスラインに知らない名前が並ぶほど、一時期のフルな豪華さはないが、こちらも相変わらず名前のデカさに関係なく良い選手を引っ張ってくるのが得意だ。中盤から前に高齢化の波を感じるが、ここ数年で徐々に入れ替わっていくんだろう。ネドヴェドが35歳、アレが33歳だものな…。カモラネーシもいるし。トレゼゲもなんだかんだで長いなぁ。そういう不動のメンツってのがコンビネーションを生み、不幸ではあるけどUEFACLがないシーズンだけあって、活力満点。もしかするとフロントの判断としてリーグと国内カップを戦えれば良いということで、ターンオーバーできるような陣容は控えたのかもしれない。
というわけで、今更ながらの感想を連ねつつも、結構楽しんだ。余力のある一流選手というのは恐ろしいもんだ。というのを、この試合のユーヴェから改めて感じた。スコアは2−1でセリエにしては多い方、よそのリーグなら並という結果だが、すばらしくファインゴールの3点だったのも満足。それにしてもデルピエロはすげぇ。今日はは外しすぎたけど、トラップと瞬間の抜けだしの上手さは変わらないなぁ。スピードも意外と落ちてないし。マテラッツィがウソ転がりして止めないとダメなほどだったもの。
あと少しだけど、また見てみようかなぁ。