システムとは何か

「フィールド上の 22 人が 1 つのボールを巡って競り合い、ルールに則って、ズルいことをせず、『お互いのゴールへ何回ボールを入れることができるか』を競う」いうのがサッカーというスポーツだと説明できる。これをバカ正直に行うとするととても効率が悪い。参加している人間それぞれ個性があり、得意なことがある。更に、得意か不得意かとは関係なく役割分担をすれば効率よく試合が出来るのではないか。恐らくこれがシステムの元となる「ポジション」という概念が生まれたきっかけだろうと思う。そして、ポジションはシステムを生む。攻めと守り、その間をつなぐ人というのがシステムの基本概念。これに、 GK を除く 10 人をどう配置するか、ということをいろいろな条件(理由、考え方−戦術・戦略)をベースに研究を進めていき、昨今見るようなシステムが発明された。システムとは「役割分担」に他ならない。