システムという鎖の強さ

システムは、チームをオーガナイズする場合、最も高いところにあるものではない。ディシプリンや共通理解といった言葉で表現される、試合をする上でのチームでの決め事こそが、最も上に立つ。とはいえ、システムは、監督によって拘束力にばらつきがある。システム(特に選手個々の役割やポジショニング)を重視し、自分の気に入った形がある監督は、自分が指導するのに得意な形へ選手を当てはめようとする。逆に、選手ありき、で考える監督なら、自論に沿ったメンバーを選出して、彼らに最適なシステムを決定する。
組織と選手の個性、どちらを重視するのか?という議論に発展できそうだが、そう簡単なものでもない。このシステムというのは、決め事として使う側からすると意外と難物なものだからだ。