vs バーレーン

前の試合の後で、「アジアで頭 1 つ出たかも?」と書いた手前、ここで負けてしまうとずっこけるところだが、やっぱり勝ててしまった。すごいもんだ。
連戦の疲労。ブーイングの嵐。ごっそりと芝生が剥がれるグラウンド。フィジカル面での劣勢。苦手な中東のチーム。全てを相手に良く闘ったと思う。「戦」ではなく「闘」だ。こういう試合は個々を評価してもあんまり意味がない。なぜなら、これこそ総力戦だったから。何より大きいのは、もう 1 試合、タイトルのかかった真剣勝負ができること。予選では中村俊輔、鈴木、中澤。準々決勝は川口。そしてこの準決勝は玉田。それぞれに日替わりヒーローみたいに、いろんな選手が勝利の原動力となった。得てして、こういうチームは良い結果が出るもんだ。*1
これを書いている時点では、まだ相手は決まっていない*2。願わくば中国でない方がいいのだが、せっかくなので中国とやって勝ってしまうのも痛快だ。決勝では遠藤が使えない。だが、ここまでくればモチベーションは落ちない。むしろ上がるに違いない。あとは、出来る限り身体を休めて決勝に臨んで欲しい。
大会が終わる前で気が早いが W 杯予選をにらめば、こういう試合を経験しておいたのは絶対プラスに働く。苦しい時間帯に何をしたら良いのか?苦しい試合をどう戦うのか?動けない状態で出来ることは何か?頭で分かっているのと、前に経験したのと、近い過去にやったのでは大きな違いがあると思う。
ともあれ、ここまで来たら、応援している方はあと 1 試合、楽しむだけ。ホントにお疲れ様。

*1:「(自分の点は)ツネさんが上がれと言ったから。ツネさんのおかげ」。2 得点の玉田については「今日は玉田が本当に頑張ってくれた。そう書いておいてください」という、思いやりある中沢さんのコメントが象徴的だが、他にも「助け合ってる」という旨のコメントが並び、苦しい中でチームに最上級の結束力ができつつあるんだろうことは間違いない

*2:残念ながらめんどくさいことに…いや、喜ばしいことに中国が勝ちあがった。これで舞台は整った。優勝してしまえ!