あれこれ。

今日も今日とてサッカーにまつわるニュースが巷に回っているのだけど、準決勝の余韻のおかげでどれも頭に入ってこない。…バッジョヴィオラ復活?…ユーヴェ、インテルに勝ったのか…ああ、ヴィルトール…じゃないよヴィエラだよ…レアル決定なんだなー…レッズはボカに負けたんか、ボロボロに…小野が合流したのね…あー、セリエの話題が多いなぁ…え?誰がイングランド代表辞める*1って?チェコは誰だ*2…という感じ。夢うつつってところだ。
もーどーでもいいや。いまわ。中国に居る日本代表の次戦が気がかりだ。とにかく、ジャッジにハンデを背負って試合を行うことは間違いない。ブーイングはもちろん、これまでとは比べものにならない。何しろ、おらがチームが日本代表と戦おうってんだから、史実の遺恨は問題じゃなく、単純な倒すべき相手として、という大義が立つ試合だ。もう、どんな横断幕掲げるんだろう?とか、どんなブーイングされるんだろう?とか。そんなことばかりが浮かぶ。楽しいなぁ。モニターで見た、欧州や南米みたいな、物々しい雰囲気の中で日本代表が試合をするんだ。今までそんなこと無かったからなぁ。
今回は不思議な大会だ。ジーコやめろとか、ジーコじゃ駄目だ、とかあんまり考えなくなった。たぶん、割り切ったんだろうと思う。ここで何を言ったって今すぐ、もしくは大会後すぐにジーコが監督の座を辞すことはない。いつしか、こういう環境(条件、メンバー)で日本代表として選出された選手たちが、一体どういう闘いをしてくれるんだろうか、という方に興味が移ったことに気が付いた。ドキドキなんてしない。申し訳ないが、中国にいるメンバーは「アジア杯の期間中、日本代表として試合ができる選手」の中でのベストメンバーでしかなかった。前の感想で書いたとおり、戦前の実績で言えば、飛車角金銀落ちなのだ。負けたって、ファンとしてはさほど悔しくない。負け惜しみではなく。負けて悔しいのはファンではなく、やってる当人たちだ。「小野が…」「中田が…」「久保が…」「稲本が…」と言われないようにする唯一の方法、それは優勝カップを持ち帰ること。 1-0 だろうが、5-4 だろうが、延長だろうが、PK だろうが、退場者を出そうが関係ない。内容はどうであれ、カップを持ち帰れなければ「やっぱり 2 軍だなぁ」と言われてしまう。みんながみんなそういうことを言うわけではないが、そうつつく人は居るだろう。恐らく、マスコミが中心となって。
個人的には、あれだけ必死に、満身創痍という言葉がピッタリの状態で、苦しい闘いを続け、戦う集団として著しい成長をした選手たちを誉めたいし、讃えたい。「アジア杯の日本代表はすごいだろう」と言いたい。彼らは間違いなく、今ベストの選手たちだ。どんな結果に終わっても余計な雑音で、あの健闘を蔑ませたくないと思う。だから、何も言わせないために、どんな方法でも良いから勝って欲しい。今までの試合も、もちろんそうだったとは思うが、今度こそ、決勝戦こそ自分達のためだけにがんばって欲しい。中国に競り勝って凱旋してもらいたい。この大会、日本は本当に大きな収穫を得たが、仕上げはカップだ。