優勝、優勝、優勝。

浦和が優勝した。しかも、2ステージ制最後の年に。これはJ初の事態らしいが、すっきりした優勝でないあたりもなかなか浦和らしいという気がする。
本当ならここで、優勝を決めた試合のレビューするところだが、何せ2位の大阪Gが負けたから、負けても優勝という不思議な決定になったので割愛。それに、試合自体は緊張で固くなってたから、いつも通りじゃないし。
いろいろ思い出すことは多い。
お荷物。最下位が定位置。点が取れない。守れない。技術が無い。戦術理解がない。チームとしてプランがない。運営側と現場とがシンクロしていない。チームが統率されてない。キャプテンらしいキャプテンがいない。安定しない。接戦を勝てない。チャンスをつかめない。天王山を落とす。連敗する。初年度参加組から初めてJ2へ降格。1年で復帰したもののギリギリ2位。
不思議なくらい、技術とハートを兼ね備えた、良い外国籍選手が多く在籍してきたのも、浦和の特徴だ。現監督のブッフバルトを筆頭に、ベギリスタイン、ルンメニゲ、ボリ、バイン、ペトロビッチ、ルル、ニールセン、ネイハイス、ミロ、ラーン、トリビソンノ、トゥット、アリソン、ゼリッチニキフォロフ…他にもまだいるけど、貢献度等を判断するとこのくらいかなぁ。そして、現在の主力である、アルパイ、ネネ、エメルソン。日本人選手まで含めて考えても、陣容的に不足している年はほとんど無かった気がする。しかし、それはポテンシャルという期待だけで、実際に発揮されることが無く、ほとんど優勝に絡めなかったことが、カップ戦初優勝まで11年、ステージ優勝まで12年という時間が必要だった理由かもしれない。
しかし、本当に良かった。ギドが選手で在籍しているときに優勝できなかったことが、彼のキャリア唯一の汚点になっていると思ったから。あれだけ、弱小チームのために尽力してくれた人に、何か勲章があってもいいじゃないか、と思っていた。だから、監督として帰ってきたときにチャンスだと思った。これで優勝できればチャラだ、と。そしてそれは現実の物となった。ギドが初めて浦和の地を踏んでから、実に8年もの歳月が流れてしまった。
そして大宮。優勝ではないけど、地力で昇格を決めたのは見事だ。監督の三浦さんは、以前も惜しいところまで大宮を押し上げたのだけど、フロントの意向で解雇され、再び指揮を執った、いわばリベンジを果たしたという気がする(本人はどう思ってるか分からないけど)。すごくオーガナイズの上手い人だと思っていたので、あのまま連投していたらもっと早く昇格できたのではないか…とはタラレバだが、言いたくなってしまう。まぁ、昇格を果たしたのだから、そういう因縁めいたことは言いっこなしか。
今年は埼玉のサッカー界は大騒ぎだ。国体の女子優勝。レイナス優勝。大宮のJ1昇格。そして浦和のJ初優勝。これで、浦和がチャンピオンシップを勝って、天皇杯でも取った日にゃ、2004シーズンは埼玉の年だったんじゃないかってくらいの騒ぎだ。つか、今の時点で十分大騒ぎだが。
さて。明日はコンビニまでスポーツ新聞を買いに行くかな。お疲れ様でした。チャンピオンシップがんばりましょー。